Quoridorの種類
日本ではCAST JAPANがGigamicブランドのゲームを取り扱っています。
Quoridorは4種類ありますが、それぞれを以下で紹介します。
オススメはミニ版です。値段もサイズも手頃だと思います。
Amazonでクラシック版を買う時の注意点ですが、不良品に遭遇する可能性があります!
クラシック版のカスタマーレビューを見ると分かりますが、粗悪品を送り付けられた人が複数人います。
実際、私も最初に買ったクラシック版は不良品でした。まず箱が汚く、開けたら汚れが目立ち、ボードは色が欠けている部分があり、説明書の入ったビニール袋は破られていて、さらに駒も板も足りない状態でした。あまりに酷かったため即返品しましたが、無事全額返金されました。
クラシック版を買う時は注意しましょう。といっても送られてくるまでは分からないので、状態が悪かったらすぐに返品しましょう。
※このページの価格表示は、2014年6月現在のものです。Amazonの、特に並行輸入品は価格が安定しないので、買う時は値段をしっかり確認するようにして下さい。
Amazon(正規輸入品) | ¥6,480 |
Amazon(並行輸入品) | ¥3,040 |
CAST JAPAN | ¥6,000 |
一番スタンダードなタイプ。
意外と大きく、重量感もある。
板を置くスペースがあるので、インテリアとして置いておいて、そのままプレイすることができる。
ゲームで使う部分と板を置く部分を区切る細長いゴムがちょっとダサい…かも。
Amazon(正規輸入品) | ¥3,672 |
Amazon(並行輸入品) | ¥3,050 |
CAST JAPAN | ¥3,400 |
クラシック版を一回り小さくしたタイプ。
手が大きい人は板や駒が小さくて動かしにくいと感じるかもしれない。
板を置くスペースはないが、なくさないように入れる袋は付いてくる。
クラシック版にも言えるが、木製の温かみがある。
ボードは必要最低限で、機能的な美しさがある。
Amazon(正規輸入品) | ¥3,672 |
Amazon(並行輸入品) | ¥7,060 |
CAST JAPAN | ¥3,400 |
ポータブルタイプ。
ミニ版でも持ち歩くには少し大きいので、色んな場所に持っていきたい、かさばりたくないという人はこちら。
プラスチック製で、黒と透明のシックなデザインになっている。
板を入れるスペースがわざわざ設けられているのも嬉しい。
Amazon(正規輸入品) | ¥5,616 |
Amazon(並行輸入品) | ¥5,480 |
CAST JAPAN | ¥5,200 |
子供向けに単純化されたタイプ。
マス目が9*9から7*7、板が20枚から16枚と、よりコンパクトなゲームとなっている。
小さくなってもゲーム性は変わらない。
駒がネズミになっていてかわいい。
BoardGameGeekという海外のボードゲーム情報サイトがあります。
そこの情報によると、どうやらQuoridorの作者であるMirko Marchesiさんは、過去にQuoridorによく似た二つのゲームをつくっているようです。
最初は複雑だったのが徐々に単純化していき、ようやくQuoridorで丁度良いバランスになったということでしょうか。
以下で紹介します。情報源はほぼBGG(BoardGameGeek)です。
Blockadeは、1975年にMirko Marchesiさんによってデザインされ、Lakeside、Arxon、Action GT、Lazy Days等の販売元から発売されました。
Lazy Days版では"Cul-de-Sac"という名前になっています。
ちなみに"Blockade"は封鎖、妨害という意味で、"Cul-de-Sac"は行き止まり、袋小路という意味です。
ルールの簡単な説明です。
幾分古いゲームなので、情報が少ない上に、信憑性があまりありません。
どこにも書かれていませんでしたが、Quoridorと同じで、完全に道を塞ぐような壁の置き方はおそらくできないと思われます。そうでないどゲームがすぐに終わってしまう…
BlockadeとCul-de-Sacとでは、ルールが若干違うみたいです。これ以上の詳しいことは、買って実際に実物を見てみないことには分かりそうにありませんが。
さすがにQuoridorの20年前のゲームだけあって、似ているとはいえかなり内容が違いますね。特に、板が縦横で枚数が制限されているのが大きな特徴でしょう。
Quoridorより考えることが多そうなゲームです。
全く関係ありませんが、Sid Sacksonさんが1975年にデザインした"Sly"というボードゲームがあります。
これは同じ道具(ボード、駒)で6つの異なるゲームが楽しめるというものです。ゲームはSolitaire Sly, Sniggle, Line Up, Empire, Blockade, Gatewayというラインナップになっています。
え?Blockadeがあるの?と一瞬思ってしまいますが、こちらのBlockadeの内容はHnefataflというゲームの遠戚です。簡単に言ってしまえば王様の駒を敵の駒から守りつつ逃がすゲームですね。
名前はBlockadeですが、Quoridorの親戚のものとは全くの別物です。
ところでこの"Sly"、"Blockade"という別名でも発売されていたようです。まぎらわしいですね。
Pinko Pallinoは、1995年にMirko Marchesiさんによってデザインされ、Eptaという販売元から発売されました。
このkをcに変えた"Pinco Pallino"という言葉はどうやらイタリア語のようです。自動翻訳に入れると"誰でも、みんな"という意味が出たり、ググると可愛らしい子供の写真が出てきたり、とあるブログには"取るに足りぬ人"、"どこの馬の骨かわからぬ人"という意味だと書いてあったりしますが…。
ルールの簡単な説明です。Blockadeとは違い、ほとんどがQuoridorと同じなので、違う部分だけ書きます。
以上です。
ボードが少し大きく、板がやたら多く、駒が斜めにも動ける。これだけです。
駒を適当に増やせば4人対戦も可能でしょう。
しかしなんといっても板の多さに驚きます。その分ボードも広いので、Quoridorと比べると長期戦になりそうですね。
こうしてBlockade→Pinko Pallino→Quoridorという流れを眺めてみると、ルールや道具がだんだんシンプルに、洗練されていっているのが分かると思います。
かといってそれはBlockadeやPinko PallinoがQuoridorより面白くない、ということではありません。どちらのゲームもそれぞれ似てはいるものの微妙に違ったゲーム性を持つので、始めてしまえば全く別の印象を受けることになるでしょう。
これまで本家Quoridor、そして同じ作者によるプロトタイプQuoridorを見てきました。
しかし世の中にはまだQuoridorを彷彿とさせる似たようなコンセプトのゲームがあります。
ドラゴンクエスト ダンジョン2 キングスライムの洞窟は、その名の通りドラゴンクエストをモチーフとしたボードゲームです。
駒が多く、より複雑になっています。
Pathfinderは、1974年、つまりBlockadeの前年に発売されたゲームです。
2人対戦ゲームで、まずお互いのボードを隠して迷路をつくり、その迷路によってゲームが進行していく、というものです。
参考